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工業用ブラシのためのテクニカルコラム

NO.09 チャンネルブラシの溶接

2008/04/21


チャンネル式ブラシは、メッキ鋼板やステンレスの薄板をチャンネル形状(コの字)に成型し、その中に毛材を挟み込むようにして植毛しているブラシです。

チャンネル金具が、メッキ鋼板やステンレスなので、各種金具を溶接で、取り付けることができます。

その代表が、

◆チャンネル式直線ブラシFB付
 http://www.kyoushingiken.co.jp/FBtuki/

◆チャンネル式ロールブラシ軸付
 http://www.kyoushingiken.co.jp/role/rj.htm

です。

今回は、チャンネル式ブラシの溶接について、お話いたします。

 


●溶け込み量が少ない

チャンネル式ブラシの場合、チャンネルの中に毛材が入っている為、熱が、内部に回らない程度の溶接をしなくてはいけません

もし、熱が毛材に通ると、毛が燃えてしまったり、溶けてしまったりしてしまいます。

ですので、通常の溶接よりも、溶け込みの量も、少なくなります。


ワイヤやステンレスの毛材の場合も、熱が回ると、問題があります。

ワイヤやステンレスの毛材でも、毛材に熱が通ってしまうと、毛材の切れの原因になります。

動物の毛や樹脂系の毛材に比べると、金属系の毛材は、熱が通せますが、溶け込み量を深く確保することは、難しいです。

 


●点溶接

熱を毛材に通してしまう様な熱が掛かるといけませんので、通常の隅肉溶接のように、ピードを出して溶接を引いていくという溶接はできません。

チャンネルブラシの金具への溶接は、点溶接 になります。


●強度について。

点溶接ですと、強度的に不安な面がある、という指摘をいただく事がありますが、ブラシの使用時に力が掛かるのは、ブラシの毛先ですので、適正な使い方をしていれば、力の大部分は、ブラシの毛の曲がりで逃げていきます。ですので、ほとんどの場合、問題になる
ことはありません。

まれに、太い金属系の毛材を使われたり、ブラシの押し付け量が大きくなる場合に、問題になることがあります。

その場合は、チャンネルを2重にして、溶接の溶け込みを深めにできる様にしたり、溶接ではなく、押さえ金具やカシメによる固定、という方法もあります。


●S45Cへの溶接について

メッキ鋼板のチャンネルの場合、相手側の材質はSS400のみとなります。

カーボン数の高いS45Cなどの材料に溶接した場合、母材にクラ ックが入る事があります。

点溶接や、溶け込み量を少なくするために、溶接時間が極端に短いので、母材に、急激な温度変化がおきることが原因です。


●SUSの溶接について

通常はSUS304の金具を使用しますが、最近は、SUS316のご要望も多くいただいております。

弊社では、SUS316のチャンネル、毛材を御用意しております。
また、金具もSUS316の物の製作が可能です。

しかしながら、現状、溶接棒に関しては、SUS316の物のご用意ができておらず、SUS304の溶接棒を使用しています。

ですので、チャンネルも毛材も金具もSUS316で作れますが、溶接の隅肉部のみ、SUS304になります。


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チャンネルブラシの溶接については、難しい条件が多々ありますので、お客様の方での溶接加工は、お勧めしておりません。

万一、お客様で溶接加工されたブラシに、毛の切れ等の問題がおきても保証いたしかねますので、溶接加工は弊社におまかせいただくようお願いいたします。

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このコラムは2004年11月01日発行のブラシビレッジ村長通信に掲載されたコラムを加筆訂正したものです。

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